キム・レイノルズ知事は水曜日、米国から強制送還されたり入国を拒否されたりした人がアイオワ州に入国することを州犯罪とする法案に署名した。7月1日に発効する予定だが、法廷で争われる可能性のあるこの新法は、連邦制度の外で移民制限を施行しようとしているテキサス州に加わるアイオワ州となる。法案に署名すると述べていたレイノルズ氏は、米墨国境の警備を怠り米国人を危険にさらしていると連邦政府当局を非難した。「バイデン政権は我が国の移民法を施行せず、アイオワ州民の保護と安全を危険にさらしている」と共和党のレイノルズ氏は声明で述べた。「我が国に不法入国した者は法律を犯しているのに、バイデン氏は彼らを強制送還することを拒否している。この法案は、バイデン氏がやりたがらないこと、つまり既存の移民法を施行する権限をアイオワ州の法執行機関に与えるものだ」ホワイトハウス報道官のアンジェロ・フェルナンデス・エルナンデス氏は、連邦政府当局が今年、米国から数十万人を「追放または送還」したと声明で述べ、政権の国境への取り組みを擁護した。また、共和党議員らが国境警備法案を可決できなかったことを批判した。法案を支持した共和党議員のスティーブン・ホルト氏は、法案が議会で可決された後、「州は行動できるし、行動しなければならない」と述べた。「他の多くの州が自国の主権を守るために立ち上がっており、その州民とアイオワ州もそうしなければならない」とホルト氏は述べた。法案の署名は、共和党議員らが、国境から遠く離れた州でさえも、選挙の年である今年も移民問題に引き続き重点を置く意向であることを示した。レイノルズ氏は、国境警備にますます強硬な姿勢を見せるグレッグ・アボット知事を支援するため、州兵と警察官をテキサスに派遣した数人の知事の一人である。しかしアイオワ州の法律は、法廷で争われているテキサス州の法律と同様、国境警備の域を超え、長らく連邦法執行機関の独占領域であった不法移民の取り締まりに州の役割を創設しようとしている。バイデン政権は、不法に国境を越えることを州の犯罪とするテキサス州の法律は、移民に対する連邦政府の権限に対する違憲の侵害であるとしている。テキサスとアイオワの足跡をたどる州は他にもあるかもしれない。共和党が多数を占めるアリゾナ州議会は今年、州警察に不法移民の逮捕を認める法案を可決したが、民主党の知事が法案を拒否した。ルイジアナ州を含むいくつかの州が同様の法案を検討しており、上院は最近、許可なく国内にいる間にルイジアナ州にいることを州の犯罪とする法案を可決した。